なぜ?女性に多い片頭痛
2.片頭痛の原因・メカニズム
3.片頭痛が女性に多いのは?
5.薬に頼らないために
・エストロゲン不足解消
・セロトニン不足解消
・材料不足解消
片頭痛
片頭痛は片側性で拍動性の中等度から重度の頭痛発作がくりかえし、4~72時間継続します。
頭痛のほかに悪心、嘔吐、光過敏および音過敏などもあり、日常動作で頭痛が増悪することがあり、生活に大きな支障を来すといわれています。
日本の片頭痛有病率は8.4%で、男女比(女/男)は約3.6と、女性の方が多く、思春期から20代くらいにかけて始まり、50〜60歳ごろまで続きます。
緊張型頭痛も女性のほうが多い
緊張型頭痛は精神的なストレスも大きな原因となります。
女性のほうが男性よりストレスが多く繊細だといえるかもしれません。
片頭痛の原因・メカニズム
片頭痛の原因やメカニズムはいまだ解明されていません。
従来から血管説、神経説および三叉神経血管説が提唱されてきました。
現在は三叉神経血管系、脳幹部の下行性疼痛制御系および各種神経ペプチドが片頭痛の疼痛に重要な役割を果たしていると考えられています。
特に、三叉神経終末から放出されている神経ペプチドであるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP;calcitonin gene-related peptide)が発作の疼痛に密接に関与している可能性が示唆されています。
このCGRPは、血管拡張因子であり、多くの炎症メディエーターの産生および分泌の促進、炎症組織の充血、浮腫および疼痛を引き起こすことが確認されています。
片頭痛が女性に多いのは?
生理が始まるころ又は生理が終わると頭痛が起きるという人が多くいますが、これらはいずれもホルモンが変動する時期と重なっています。
生理前後に起きるという事は、前後以外は調子が良いという事になり、その時期を考えるとエストロゲンが大きく関係してそうです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減ると脳内のセロトニンが減少します。
セロトニンには血管収縮や、痛みを抑えたりする働きがあるので、セロトニン不足では血管収縮の働きが弱くなるので血管は拡張しやすくなります。
三叉神経は血管にまとわりついているので、血管が拡張すると三叉神経がビーンと張るので痛みが出るのです。
更に、セロトニン不足で痛みを抑える働きが弱くなると、痛みに過敏になって頭痛が起こりやすくなってしまうのです。
閉経すると片頭痛はなくなる?
閉経後、ホルモン補充療法で片頭痛が悪化するケースもあり、やはりエストロゲンと片頭痛がかかわっている可能性はありそうです。
一般的な傾向としては、更年期以降の閉経で片頭痛がなくなったり、痛みの程度が弱くなるようですが、必ずしもそうではありません。
ということは、
- 閉経で片頭痛が無くなった人はエストロゲン不足。
- 閉経後も片頭痛が続く方や生理周期に関係なく頻繁に片頭痛が発作が起こる人は、エストロゲン不足以外にセロトニン不足又は他の原因という事になる。
他の原因となるといまだ解明されていない状況なので、先ずはセロトニンを増やすという事が第一選択肢となりますが、頭痛薬に頼りますか?
一般的に薬物療法が中心
ひんぱんに片頭痛発作が起こるなど、発作時の薬での対処だけでは不十分な場合には予防療法が選択され、抗てんかん薬、β遮断薬、抗うつ薬が使用されています。
薬に頼らないために
エストロゲン不足解消
考えられるエストロゲン不足になる理由
子宮や卵巣に酸素と栄養と材料が届かないから女性ホルモンが減る。(女性ホルモンの材料はコレステロールです)
- 血流の問題で届かない
- 酸素・栄養・材料不足で子宮卵巣の細胞が働けない
- 呼吸が浅くて酸素不足
- 赤血球関係が弱く酸素不足
- ダイエットで栄養不足材料不足
- 胃腸の調子が悪く吸収率が低い
- 食べているものの栄養価が低い
- 脂質制限で材料のコレステロールが少ない
- ストレスでコレステロールが副腎で消費されている
セロトニン不足解消
考えられるセロトニン不足になる理由
- 血流の問題で届かない
- 酸素・栄養・材料不足でセロトニン神経細胞が働けない
- 呼吸が浅くて酸素不足
- 赤血球関係が弱く酸素不足
- 胃腸の調子が悪く吸収率が低い
- ダイエットで栄養不足材料不足
- 材料のタンパク質が少ない
- 長期間のストレスでセロトニン神経細胞が疲弊し、セロトニンを作れなくなってしまった。
材料不足の解消
- ストレス過多
- 脂質制限やダイエットなど
ストレスがかかり続けると沢山ストレス対抗ホルモンをつくるので、コレステロールが枯渇し女性ホルモンや神経ステロイドをつくる分までまわってこなくなります。
神経ステロイド(Neurosteroids)が減る?