体の60%は水だから良質の水が良い
生命の維持に関わる水、体の大半を占める水と体と健康について書いていきたいと思います。
私たちの体は主に水とタンパク質からできていて、その両方を切らさないようにしなければなりません。
一番多く占めているのが水で、体の50~70%を占めているのですが、生まれたばかりの赤ちゃんの体は約80%、成人で体重の60%、高齢になると50%台まで減ってしまいます。
体の半分以上を構成する水の量と質(良し悪し)で、心身の状態が変わる事をなんとなくでも理解頂けるかと思います。
理論上、ものを食べなくても数週間は生き続けられ、水をとならければわずか10日間で死んでしまう事になります。
同時に老廃物・毒素や二酸化炭素などの排泄も行っています。
また、体温や体内の浸透圧を一定に保ったり血圧や血糖値などが常に一定に保たれているように働いてくれてもいます。
水は体中をかけめぐり体内の機能に乱れが生じないよう一瞬も止まることなく働き続けてくれています。
そのために私たちは、毎日約2.5Lもの水を出し入れしています。
カルシウム・マグネシウムが豊富な天然水が腸を元気に
免疫とは、外的から体を守り病気になるのを防いだりかかった病気を治そうとしたりする機能の事です。
腸を元気にする事で病気をしにくい体を作ってくれます。
腸内細菌を活性化させるために食物繊維の豊富な野菜を食べたり発酵食品を食べる事が良く言われていますが、腸粘膜を健康にする水を与えてあげる事も大事です。
●腸を元気にする水の第一の条件
・ 体をつくる水=天然の生きた水
ラベルを見て「ナチュラルミネラルウォーター」か「ナチュラルウォーター」のどちらかが書かれています。
※「非加熱」と書かれていることも重要です。
加熱殺菌してしまうと水の組成が変わり、生理活性が失われてしまいせっかくの生きた水が死んでしまいます。
・体を壊す水=体に害を与える水=生理活性を失った水
水道水・純水・蒸留水などが生理活性を失った水のことです。
●腸を元気にする水の第二の条件
カルシウムをほどよく含む水であること。
カルシウムには、腸の蠕動運動を活発化する働きがあります。
蠕動運動が活発になり腸の働きが良くなると、腸の免疫組織が刺激され免疫機能も活性化し病気をしにくい体が築かれていくことになります。
※「牛乳飲んでるから」って言う方が多いのですが、飲んでるのに吸収されていない方が、80%もいるってご存知ですか?
●腸を元気にする水の第三の条件
マグネシウムをほどよく含む水であること。
マグネシウムには、大便を軟らかくする作用があるので、便秘のお薬のCMで〇〇マグネシウムという言葉をよく聞きます。
大便が大腸に詰まってしまうと便秘ですが、こうなると腐敗菌である悪玉菌が腸内に異常繁殖し悪玉菌が腐敗物質を発生させ大腸の細胞を傷つけます。
細胞は自己修復しますが、修復を何度も繰り返すうちに、完全な修復ができずに変な細胞(がん細胞)に変質してしまう事があります。
マグネシウムを含む水を飲んで腸の排便力を高め腸から汚れた腐敗物質をなくし免疫力を高め健康になりましょう。
※カルシウムとマグネシウムは 大腸のみで作用するものではなく、 全身のいたるところで様々な作用があります。
吸収率が違います
カルシウムは体への吸収効率が悪いという特徴があります。
カルシウム含有量の多い食品のうち体がカルシウムを吸収できる割合は、平均で(約)牛乳40%、小魚30%、野菜20%程度しかありません。
これに対し、天然水のカルシウム吸収率は100%。
しかし健康を向上させるためには、カルシウムだけではダメです。
カルシウムだけを過剰摂取してしまうとかえって命を縮めることにもなりかねません。
●カルシウムが溜まると
これらは「カルシウムパラドックス」でも起きます。
ではどうしたら良いのでしょうか?
それは、マグネシウムを一緒にとれば良いのです。
マグネシウムはカルシウムを細胞の外に運び出す作用があります。
カルシウムとマグネシウムをバランス良く摂る事、摂取比率はカルシウム2対マグネシウム1です。
牛乳の比率は約11対1とカルシウム過多なので、効率よくカルシウムとマグネシウムを摂るには天然水です。
●天然水
自然の力はすごいですよ。天然水のラベルをチェックしてみてください。 カルシウムとマグネシウムの量は2対1になっています。
天然水に含まれているマグネシウムもイオン化されているので摂取した分だけ体にそのまま吸収されていきます。
心筋梗塞など血管からくる心臓病には、マグネシウム不足が深く関与しているとも考えられています。体の中で働くカルシウムとマグネシウムの役割は他に沢山あります。
天然水のラベルをチェックしてみてください。
※注意
水だけですべてが改善される訳ではありません。
毎日のキチンとした食生活に良質の水を加える事を基本として健康を維持していきましょう。
天然水だから安全か?
天然水だから安心かというと・・・
硝酸態窒素が入っているとどうなるかご存じですか?
水道水は地表に溜まった水をきれいにして水道水にしています。地表にあるので色んな物が降り注がれるので水質検査が厳しくなっています。
一方地下水などの天然水は地表ではないので水質基準が厳しくなくスルーされてしまうものがあるという事です。
その一つに硝酸態窒素というものがあり、硝酸態窒素がニトロソアミンに変わると・・・
国際がん研究機関(IARC)は、特定のニトロソアミン類を発がん性があると評価しております。
天然水でも硝酸態窒素が含まれていない水が現時点で一つだけあります。島根県の水で、気になる方は検索してみてはいかがでしょうか?
水道水と腸内細菌叢(腸内フローラ)
腸内フローラは、多種多様な菌群の縄張り争いによって形成されています。
ですから、新たに菌が侵入してきても、多くの場合は腸に棲みつくことが出来ません。
最近では、生きた菌を腸まで届けるとかCMで言ってますがヨーグルト等で良い菌を取り込んでも余地がないので便と一緒に排泄されます。
●水道水
水道水に含有される塩素は、腸内フローラを荒らしてしまいます。
塩素は水に入ると様々な化学変化を起こし酸素を放出します。
この時放出される酸素は酸化力が強く、殺菌作用を発揮します。
これは、水道水に混入する大腸菌におびえるあまり、世界一大量の塩素を水道水に注入している結果です。
大腸菌 = うんこ = キタナイ
と忌み嫌われていますが、大腸菌は腸に入り込んだ有害な病原菌の排除、食物繊維の分解・排除、ビタミン類の合成、大便の形成など、大腸菌は重大な働きを担ってくれています。
もともと腸に棲んでいる大腸菌をいくつか飲み込んだところで…
大量の塩素を含んだ水道水で腸内フローラを壊し、免疫力を弱め、健康を損なう結果を招いていることは否めません。
その水大丈夫?何につかうの?
スーパーなどで、無料で配っている純水(専用ボトルを買って自分で入れて持ち帰るタイプ)、本当に純水?か凄く気になります。
純水は水の純度が高く「ハングリーウォーター」とよばれ、いろいろなものを溶かし込む力が高くなります。
水にはいろいろな成分を均一に溶かす「溶解性」という性質があります。
純水を飲むと、体が保持している大事なミネラルを溶け出させてしまう危険性があります。
熱中症の時の水分補給に普通の水ではダメというのとよく似た感じです。
体にとって必須のミネラルが不足するという事は、さまざまな病気を引き起こす原因となるという事。
持ち帰った純水がどの程度の純度なのか?ミネラルは入っているのか?利用されている方は一度確認してみてはどうでしょうか。
本当の純水を配る事はないと思うのですが・・・。
●おまけ
ちなみに、蒸留水も飲み水には適しません。
蒸留水を水槽に入れ、淡水魚を放すと苦しそうに暴れたのちに死んでしまいます。
「水清ければ魚棲まず」
人間の場合、絶食状態にあるとき蒸留水を約1.8L飲むと死に至ると言われています。
体内の水分量と風邪
風邪対策で「マ・ウ・テ」マスク・うがい・手洗いや加湿・栄養・休養・睡眠は良く言われますが、もう一つ大事な事を付け加えておきます。
自分の体を水で潤しておくことです。
風邪の菌やウイルスは、気温20度、湿度65%の環境では活動力を弱める事が知られています。
体温が20度の人はいないので、湿度に着目して今回の話を続けます。
冬になると加湿器で室内の空気の乾燥を防ごうとしますが自分の体内の加湿こそ大事です。
私たちの体は約60%が水分でできています。
体内から水分が2%減ると、のどに渇きを感じます。
のどが渇く=体からのSOS
ウイルスなどの病原菌が体に入り込みやすい状況にあることを知らせていると考えましょう。
体から3%の水分が減ると喉の渇きはもはや感じなくなります。
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これ怖いですよね。夏風邪は、これが大きいかもしれませんね。
水分不足は血液ドロドロ腸の働きも悪くなり免疫力の低下が起こり感染症にかかりやすく治りにくい体内環境になってしまいます。
良質の天然水を日常的にのむことが風邪の予防には大事なことだったのです。
冷え性対策としての水
冷え性は免疫力を低下させるため「万病のもと」となります。
女性に冷え性の人が多いのは、筋肉量が少ないためと言われるのが一般的です。
その理由は、筋肉は体内でもっとも効率よく熱を生み出している「熱産生工場」で、反対に脂肪は保温効果はありますが熱は生み出しません。
という事からきています。
体が冷えると起こる弊害は免疫力が低下する事です。
体温を1度上げれば免疫機能が30%上昇すると言われています。
その逆で体温が下がれば免疫機能が低下するという事ですね。
冷え性の人は風邪を引きやすく女性の場合膀胱炎や膣炎などの炎症なども起こします。
冷え症の人は免疫力が弱くなり、病原菌に感染しやすいという事です。
また、がん細胞は体温が35度台のときに増殖力を高める事が分かっています。
さらに、冷え性は自律神経失調症を起こす事もわかっています。
自律神経失調症になりやすいのは血流の悪化。
自律神経は全身を流れる血管にそって張り巡らされています。
血流が悪化すると、自律神経の働きも鈍ってしまうのです。
女性の場合月経不順や月経痛、不妊などの問題も起こりやすくなります。
子宮や卵巣への血流の悪化という事です。
体の深部の体温の高い所を通ってきた温かい血流が末端までいかないから冷たくなる事も血流の問題です。
「筋肉量」+「血流」+(自律神経)
※発熱に関わる筋肉はたんぱく質が主という事ですが、水と冷え性はどう関係するのでしょう。
●冷え性に良い水
硬度の高い天然水は、イオン化されたカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが新陳代謝をうながすうえ、血流も高めてくれます。
②アルカリ性の水
●冷え性の人によい飲み水の温度
ズバリ! 『常温』 です。
ドイツで開かれた世界肥満症学会で報告された内容。
ドイツの栄養研究所のM・ボッシュマン博士らの研究により37度の温水よりも22度の常温水のほうが、エネルギーの消費をより強く促すことがわかっています。
冷え性の人は体を冷やしてはいけないからと、温かい飲み物が推奨されていますが、確かに、温かいものを飲めばいっとき体が温かく感じます。
しかしそれは外部から熱をもらって温まっただけの事で、自分自身で(自力で)熱を
生み出したわけではないので、その時だけの事になります。
白湯がいいという考え方は、生水が飲めない国から伝わった考えで、もともと日本は生水でも問題ない国なので熱を加える必要なく飲めているのです。
自力での熱を生み出す力を上げないと冷え性から脱出できません。
だからといって冷え性の人が冷水を体温まで上げるのは大変な事でしょう。
なので体温よりも低い常温の水を日常的に飲んで熱産生力を鍛えましょう。
そうして体の熱産生力が高まってきたらそれにあわせて水の温度もだんだんと下げて行けばよいのです。
水は10度くらいに冷やして飲むのがもっともおいしい飲み方と言われています。
これを目標に水の温度ぐらいに気をとられなくてもいいように体の熱産生力を高めていきましょう。