フラクトオリゴ糖が腸内環境を整える

目 次
1.腸内環境を改善すれば健康レベルが高まる
2.腸内細菌は大腸に多く、注目すべきはビフィズス菌
3.年齢とともに減り続けるビフィズス菌
4.腸内細菌の有用性と有害性
5.毎日便通があるから腸内環境はOK!というわけでもない
6.ニオイは”おなら”も同じ
7.発酵は糖の分解、腐敗はタンパク質の分解
8.乳酸菌飲料やヨーグルトなど
・小腸内細菌増殖症(SIBO)

腸内環境を改善すれば健康レベルが高まる

「腸内環境が良くないとどんなに栄養をとっても効かない」
いくら食事に気をつけて、自分に不足した栄養をサプリメントで補給しても、吸収でき なければ今ひとつ・・・という事になります。
そこで、腸内環境を整えるのにフラクトオリゴ糖です。
フラクトオリゴ糖は、グルコース(ブドウ糖)にフルクトース(果糖)を2~8分子結合させた構造を持ちます。
安価で入手しやすいタイプのフラクトオリゴ糖は、砂糖から人口的に作られ、フルクトース(果糖)を2~4分子結合させた構造で、フルクトース(果糖)が2つであったり4つであったりバラバラな状態です。
つまり、上図の①、②、③のうちのどれがどれだけ入っているか分からない状態ということです。
←当院の扱っているフラクトオリゴ糖はどこをとってもフルクトース(果糖)を8分子結合させた構造(④の状態)を持ちます。
砂糖から人口的に作り出したものではなく、ベルギー産の天然チコリから抽出したフラクトオリゴ糖です。
天然のチコリからフラクトオリゴ糖を抽出する技術はベルギー国家が特許を持っています。
独自に人工的に作り出す技術では、①、②、③レベルしか作れないのです。
フラクトオリゴ糖は善玉菌である「ビフィズス菌」を増やすエサです。
①、②、③がバラバラに入っているより、全て④の方がエサの量が豊富。
「ビフィズス菌」が増え腸内環境が整うプレバイオティクス効果大です。

正真正銘のフラクトオリゴ糖は!!

★プレバイオティクス効果が高い
ビフィズス菌などの善玉菌を優勢に保ち、腸内フローラのバランスを改善します。
さらに、ビフィズス菌がつくりだす短鎖脂肪酸の量もふえ、大腸内のpHが低下します。
悪玉菌を抑えたり、ミネラルの溶解性が高まり細胞への吸収が促進されたりします。
★太らず、虫歯になりにくい
消化・吸収されずに大腸まで届くので、血糖値は上がらず糖尿病の方にも安心。
カロリー摂取量を低減できます。
砂糖ではないので、虫歯の原因菌であるミュータンス菌に利用されず、歯垢の原因となる不溶性グルカンをほとんど生成せず、虫歯の原因になりにくい性質を持ちます。
★免疫
腸管免疫調節マーカー遺伝子の発現を亢進し、腸内の免疫力が高まると報告されています。
★その他
・脂質代謝
脂質代謝改善マーカー遺伝子の発現を亢進し、血中コレステロール値が低下すると報告されています。
・米国では
大腸がんや骨粗鬆に有効なデータが多数あり、それらの薬替わりになっています。

腸内細菌は大腸に多く、注目すべきはビフィズス菌

ビフィズス菌が活動する大腸は、健康のカギをにぎる大切な器官。
その大腸内で働く善玉菌の99.9%がビフィズス菌で大腸内の善玉菌の代表格です。

年齢とともに減り続けるビフィズス菌

もともと私たちの体内に存在するものの、ビフィズス菌は加齢とともに減少します。
乳幼児期の腸内細菌叢95%をピークに徐々に減り始め、中年期を迎える頃には大幅に減少、高齢者ではわずか1%未満になる人もいるほどです。
腸内細菌(善玉菌、悪玉菌、日和見菌)の割合が年齢によって変化します。
若い頃は多少不摂生しても善玉菌の働きが活発であるため、ある程度はリカバリーできますが、加齢とともに善玉菌は減少していくとそうはいかなくなります。
個人差はありますが、ストレス過多の生活を続けている場合、まだ若くても食事の改善だけでは体調管理が難しいことも出てきます。

腸内細菌の有用性と有害性

ヒトの腸内で有用に働いているのはビフィズス菌が優位である必要があります。
●有用性
ビタミンの合成、消化吸収の補助、病原菌の感染防御、免疫機能の刺激が健康維持に。
●有害性
腸内腐敗、細菌の毒素産生、発がん物質の産生が、便秘、下痢、発育障害、肝臓障害、動脈硬化、高血圧、ガン、自己免疫疾患、免疫抑制などにつながります。
●病原性
抗生物質、ステロイドホルモン、免疫抑制剤、放射線治療、大手術、老化などによって活発になり各種の感染症をはじめ、臓器の炎症(膀胱炎、腎炎、髄膜炎、腹膜炎)や膿瘍(肝膿瘍、肺膿瘍、脳膿瘍)敗血症などの原因になるという報告があります。

毎日便通があるから腸内環境はOK! というわけでもない

毎日便は出ていても、悪性菌優勢かもしれません。
「リーキーガット」と言って、腸に穴が開いたような状態になっているかもしれません。
便の状態を確認するポイントは、①量・②色・③形と硬さ・④においの4点。
人の便と見比べる機会なんてそうないですから、誰でも自分の便が普通だと思いがちですよね。

ではどんなうんちが良いうんち?

ご自分のうんちの状態が良いものか、悪いものかご確認ください。

ニオイは”おなら”も同じ

上図の④においの解説に、「悪臭がする場合は、悪玉菌が精製した腐敗物質が多い証拠」とありますが、私たちが便を汚いと感じるのは悪玉菌が生成した腐敗産物が多く含まれているからです。
アンモニアやインドール、スカトール、アミンなどの物質がその代表ですが、こうした腐敗物質の多い便はにおいもひどく、便秘や下痢、肌荒れ、場合によっては発がんや老化など体に様々な害を及ぼすことが分かっています。
フラクトオリゴ糖は便の色と臭いが一番うすくなってます。↓↓↓

発酵は糖の分解、腐敗はタンパク質の分解

発酵と腐敗の違いはご存知ですか?
●発酵
食べ物に含まれる糖を分解し、別の成分に変えてしまう。
例えば
・牛乳などに含まれる糖(乳糖)が乳酸菌によって分解されると、酸味のあるヨーグルトに変わります。
・大豆に含まれるたんぱく質やでんぷんが分解され、これが酵母や乳酸
菌のエサになることで発酵が進むと味噌ができあがります。
発酵という作用は、味わいや栄養価を倍加させたり、保存性を高めたり、様々な食品の加工に用いられ、健康に寄与してきました。
●腐敗
タンパク質の分解は人にとって有害なアンモニアやインドール、スカトール、アミンなどの腐敗物質の生成につながり、体に害を及ぼすことになります。

乳酸菌飲料やヨーグルトなど

腸に良い菌を足すという方法で多くの方が普通に実践されています。
足すと予想外の事も・・・
乳酸菌は体にいいとされていますが摂りすぎると過剰な菌が血液中に漏れて心臓の筋肉に達して心筋炎を起こしたり、SIBOになったりするという研究発表もあります。

小腸内細菌増殖症(SIBO)

近年になって、カプセル内視鏡や小腸内視鏡が開発され、小腸の病気が正しく認識できるようになって、分かってきた病気です。
本来、小腸の細菌の数は大腸と比べてきわめて少ないのが健康な状態です。
「健康人の消化器官各部位の菌叢」図参照
大腸には100億~1兆個以上の細菌が存在しているのに対し、小腸には通常約1満個ほどしかいません。
それが、10倍の10満個以上という爆発的な数字になってしまっているのが、SIBOという状態です。
小腸で増殖してしまった菌は、大量のガスを発生させます。
小腸は本来ガスに耐える構造をしていないので、炎症を起こしたり粘膜を傷つけてしまう事で異物や細菌・毒素を通してしまうとさまざまな不調や病気にかかりやすくなります。
あなたの一部のような善玉菌にオリゴ糖をあげて頑張ってもらうか、乳酸菌飲料やヨーグルトの中の新しい助っ人を取り込んで頑張ってもらうか、どうしますか?