生理周期とヒスタミンの関係 〜エストロゲンとのつながり〜
排卵期の不調や生理前のトラブルを理解するためのヒント
「生理前になると頭痛や鼻炎がひどくなる」「排卵期に肌荒れや胃腸不調が起きやすい」
そんな経験はありませんか?
その不調の背景には、女性ホルモン(エストロゲン)とヒスタミンの相互作用が深く関わっています。
目 次
🔸エストロゲン → 肥満細胞を刺激 → ヒスタミン放出↑
🔸ヒスタミン → 卵胞刺激ホルモン(FSH)やエストロゲン分泌を促進
🔹 結果として「ホルモンとヒスタミンが互いに増幅し合う」ループが起こる。
生理周期の中で、排卵期〜月経前にかけてエストロゲンが上昇します。
エストロゲンは女性の健康に欠かせないホルモンですが、同時に「肥満細胞を刺激してヒスタミンを放出させる」作用を持っています。
ヒスタミンが増えると、アレルギー症状(鼻炎・かゆみ)、頭痛、胃腸症状(下痢・腹痛)、さらにはPMS症状の悪化にもつながることがあります。
生理周期 | 内容 |
---|---|
卵胞期(生理後〜排卵前) | エストロゲン上昇 → ヒスタミン活性が高まる |
排卵期 | ヒスタミン活性ピーク → 頭痛やアレルギー症状が悪化しやすい |
黄体期(排卵後〜生理前) | プロゲステロン増加 → ヒスタミン抑制作用あり |
月経期 | ホルモン低下 → ヒスタミンも落ち着きやすい |
- 偏頭痛
- 鼻炎(鼻水・鼻づまり)
- かゆみ・蕁麻疹
- 下痢や腹痛などの胃腸症状
- 子宮収縮による月経痛の悪化
- 気分の浮き沈み
なぜヒスタミンが増えるとつらいのか?
ヒスタミンは体内で「炎症のメッセンジャー」として働きます。
- 鼻炎 → 鼻水・鼻づまり
- 頭痛 → 偏頭痛の引き金
- 腸 → 下痢や腹部不快感
- 子宮 → 子宮収縮を助け、月経痛悪化
つまり「エストロゲンが高まる → ヒスタミンが増える → 症状が強まる」という流れが生まれるのです。
工夫できること | 内容 |
---|---|
食事 | ヒスタミン含有食品・遊離食品を控える (チーズ、ワイン、トマト、バナナなど) |
栄養素 | DAO酵素を助ける栄養(ビタミンB6、C、亜鉛)を意識 |
腸内環境 | 食物繊維・オリゴ糖で腸を整える |
生活習慣 | 睡眠・ストレスケアで自律神経を安定させる |
🔸動物実験・臨床研究で、エストロゲンが肥満細胞を刺激しヒスタミンを増やすことが確認されている
🔸ヒスタミンが視床下部に作用し、ホルモン分泌に影響することも報告されている
🔹そのため「ホルモンバランスの乱れ=ヒスタミン症状悪化」となりやすい
🔸全ての女性が強い症状を出すわけではない
🔸遺伝的体質、腸内環境、DAO酵素の活性度などによって個人差が大きい
🔸特にアレルギー体質や片頭痛持ちの人は影響を受けやすい
🔸女性の体は、ホルモンと炎症・免疫のシステムが密接に結びついている
🔸エストロゲンは生殖に必要な働きを支える一方で、ヒスタミンを介してアレルギーや自律神経に影響する
🔸「女性特有の周期的な不調」の背景には、この二重の作用が存在する
🔹生理周期に伴って症状が悪化する人は、ヒスタミン過剰が背景にある可能性が高い。
🔹対策としては、食事や腸内環境のケアでヒスタミンの負担を減らすことが有効です。
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