なぜか午後がしんどい、ぐったりするのはチラミンのせい?

チラミンがドーパミン・ノルアドレナリンを乱すメカニズム

「ランチの後、なんだか気力がわかない」
「夕食後にどっと気分が沈む」
そんな経験、ありませんか?

食べすぎでもないのに、食後だけ妙にぐったりする。あるいは、食べたものによって気分の波が違う気がする。

もしかしたらその原因、チラミンにあるかもしれません。

今回は、前回の「チラミン不耐症とMAO」の記事(頭痛・動悸の原因は食事かも?|知られざる【チラミン不耐症】を解説)に続いて、チラミンが脳の神経伝達物質、特にドーパミンとノルアドレナリンにどう影響するのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

目 次

まず「チラミン」ってなんだっけ?

?マークの女性

チラミンは、アミノ酸のひとつであるチロシンから作られる物質です。

発酵食品・熟成食品・加工食品に多く含まれていて、体の中でMAO(モノアミン酸化酵素)という酵素によって分解されます。

チラミンが体に溜まりやすい人(チラミン不耐症)については、「頭痛・動悸の原因は食事かも?|知られざる【チラミン不耐症】を解説」で詳しく解説しています。

今回はその続きとして、チラミンが「なぜ気分や活力に影響するのか」 というメカニズムに踏み込みます。

チロシンから始まる「2つの道」

ポイント

チロシンは、食べ物から摂れるアミノ酸で、体の中でいくつかの重要な物質に変換されます。

その変換ルートが、実は2つあります。

ルート①:ドーパミン経路(本来の道)

チロシン
↓(酵素:チロシン水酸化酵素)
L-DOPA(レボドパ)
↓(酵素:芳香族アミノ酸脱炭酸酵素
ドーパミン
↓(酵素:ドーパミンβ水酸化酵素)
ノルアドレナリン

このルートは、気力・やる気・集中力・感情の安定に欠かせない神経伝達物質を作り出す正規ルートです。

ルート②:チラミン経路(迂回路)

チロシン
↓(酵素:芳香族アミノ酸脱炭酸酵素
チラミン
↓(MAOが分解)
無毒化・排出

チラミンは食品から直接摂取することも多いですが、体内でチロシンから作られる場合もあります。

問題は、このチラミンの処理がドーパミン合成と”共有の酵素”を使っている点にあります。

「MAOの競合」―チラミンを優先すると、脳が後回しにされる

取り合い競合ここが今回の核心です。

チラミンを分解するMAOは、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の代謝にも関わっています。

チラミンが大量に体内に入ってくると、MAOはその処理を優先し、結果として、神経伝達物質の調整が後回しになります。

ドーパミンやノルアドレナリンのバランスが崩れると、次のような影響が出やすくなります。

影響感じやすい症状
ドーパミン調整の乱れやる気が出ない・集中できない・楽しめない
ノルアドレナリンの過不足気分の落ち込み・ぼんやり感・逆に緊張・動悸
全体的な自律神経の揺れ疲労感・頭重感・倦怠感

チラミンを多く含む食事の後に「なんとなくだるい」「気分が乗らない」と感じる方は、このMAOの競合が起きている可能性があります。

ノルアドレナリンの「過剰放出と枯渇」という波

放出、放水チラミンにはもうひとつ、厄介な作用があります。それがノルアドレナリンの強制放出です。チラミンは神経終末に入り込み、貯蔵されているノルアドレナリンを一気に押し出す働きをします。

これが「チーズ効果」として知られる頭痛や血圧上昇の原因でもあります(頭痛・動悸の原因は食事かも?|知られざる【チラミン不耐症】を解説:参照)。

そして問題は「その後」です。

食後体のなかで起きている事→症状
30分〜2時間ごろチラミンが消化・吸収されて血中に入り、ノルアドレナリンが急激に放出される → 一時的な緊張感・高揚感・血圧上昇
2〜4時間ごろ放出し過ぎてノルアドレナリンが枯渇する → だるさ・気分の沈み・無気力感

※個人の消化速度・食べた量・食品の種類・MAOの活性によって、タイミングには個人差があります。

枯渇、不足これが、食後のぐったり感や気分の落ち込みのパターンのひとつです。

「食後に決まって気力がなくなる」という方は、このノルアドレナリンの「放出→枯渇」の波に乗っている可能性があります。

ヒスタミン・HNMTとのつながり

メカニズム(仕組み)チラミンの話は、実は「複数の原因不明な不調を繰り返す。それ、ヒスタミン不耐症かも?」(ヒスタミン不耐症)や「5月病は脳内ヒスタミンが原因だった? HNMTと自律神経の深い関係」の(HNMTと脳・5月病)の話ともつながっています。

  1. MAOはチラミンだけでなく、ヒスタミンの分解にも関わっています
  2. 脳内ヒスタミンを分解するHNMTと合わせて、どちらかに負荷が集中すると全体の神経バランスが崩れやすくなります
  3. 気道のアレルギー反応とのつながりは「アレルギー・喘息・鼻炎が治らないのは?|気道のヒスタミンとHNMTの関係」でも解説しました

つまり、ヒスタミン・チラミン・HNMT・MAOはひとつながりのシステムとして働いていて、どこかに負担がかかると連鎖的に影響が広がるのです。

「チラミンを避ければいい」だけじゃない

医師からの注意「じゃあチラミンの多い食べ物をやめればいいの?」という話になりますが、実はそう単純ではありません。

チラミンは発酵食品・熟成チーズ・赤ワイン・醤油・みそなど、日本人の食卓に欠かせない食材にも含まれています。

すべてを避けることは現実的ではないし、栄養バランスを崩す心配もあります。

大切なのは、MAOがしっかり働ける体の状態を整えることです。そのためのカギのひとつが、自律神経のコンディションです。

当院での「脳活セロトニン調律整体」との関係

対策

誠巧整骨院の脳活セロトニン調律整体では、自律神経の働きを整えることで、体全体のバランスを取り戻すサポートをしています。

チラミンやMAOの問題は、「食べ物の問題」でも「脳の問題」でも、どちらか一方だけではありません。

自律神経が乱れると、

  • 消化・吸収の効率が落ちる
  • 腸内環境が悪化し、チラミン産生菌が増えやすくなる
  • 神経系の調整力自体が落ちる

という悪循環が生まれます。

逆に言えば、自律神経を整えることで、この連鎖を断ち切るきっかけになるのです。

「食後のだるさが気になる」「気分の波が激しい」「なんとなく毎日しんどい」という方は、ぜひ一度、「脳活セロトニン調律整体の詳細」をのぞいてみてください。

当院でサポートできること

脳活セロトニン調律整体

🔹自律神経調整

チラミンが引き起こす動悸・血圧変動・発汗・不安感。これらはすべて自律神経が関係しています。当院での施術(脳活セロトニン調律整体)は、自律神経のバランスを整えることに有効です。

🔹体の歪み調整(頭痛・首こりへのケア)

チラミンによる片頭痛は、首や肩のこりによって悪化することがわかっています。日常生活の癖と体の歪みからくる筋肉の緊張を緩めることで、頭痛の頻度や強さを軽減できる場合があります。

🔹血流改善

チラミンは血管の収縮・拡張を引き起こします。当院での施術(脳活セロトニン調律整体)によって、全身の血流を改善することで、症状の回復を早める効果が期待できます。

🔹生活習慣のアドバイス

当院は「体を整える場所」であると同時に、生活習慣全体を見直すパートナーでもあります。食事・睡眠・ストレスケアについて、専門家の視点からアドバイスを受けることができます。

まとめ

食後の「なんかしんどい」は体のサインかもしれない

まとめ

チロシンからの合成経路は「ドーパミン経路」と「チラミン経路」の2つある

  1. チラミンが多いと、MAOがその処理を優先し、神経伝達物質の調整が後回しになる
  2. チラミンはノルアドレナリンを強制放出させ、その後「枯渇」によるぐったり感を引き起こす
  3. ヒスタミン・HNMT・MAOはひとつながりのシステムで動いている
  4. 自律神経を整えることが、この連鎖への根本的なアプローチになる

食後の不調を「疲れてるだけ」と見過ごさないで。体が何かを伝えようとしているサインかもしれません。


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チラミン不耐症やヒスタミン不耐症など、原因不明扱いされているかもしれない不調でお悩みの方も、ぜひご相談ください。

体質改善には時間がかかりますが、一緒に取り組んでいきましょう。

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