女性の喫煙が更年期や骨粗しょう症に与える深刻な影響とは?
女性にこそ知ってほしい、喫煙がホルモンと骨に与える真の影響
タバコが体に悪いというのはよく知られていますが、女性にとっては特に注意が必要です。
更年期の不調がひどくなったり、骨がもろくなって骨折しやすくなったりと、女性ならではの影響が出やすいのです。
今回は、なぜ喫煙が女性の体に大きな負担をかけるのかを、わかりやすくご紹介します。
目 次
タバコが女性ホルモンを減らしてしまう
タバコの煙に含まれる有害物質は、卵巣の働きを弱めたり、体の中で女性ホルモン(エストロゲン)を分解しやすくしてしまいます。
そのため、喫煙している女性は閉経が1~2年ほど早くなるといわれています。
エストロゲンが減ると、体のバランスが崩れやすくなり、更年期の症状が出やすくなります。
たとえば:
- 急にカーッとのぼせる(ホットフラッシュ)
- ドキドキする、息がしづらい
- 夜眠れない、眠りが浅い
- イライラしたり、気分が落ち込みやすくなる
など
タバコが骨にもたらす4つの悪影響
骨もタバコの影響を大きく受ける場所のひとつです。
以下のような理由で、喫煙すると骨が弱くなってしまいます。
- 女性ホルモンが減って骨が壊されやすくなる
エストロゲンは骨を守る大切なホルモンです。
これが減ると、骨を壊す働きが強くなってしまいます。 - カルシウムが吸収されにくくなる
タバコの成分は、腸でカルシウムを吸収する力を弱めてしまいます。
せっかくカルシウムをとっても、体に取り込まれにくくなるのです。 - ビタミンDがうまく働かなくなる
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれますが、タバコはこのビタミンDの働きも妨げてしまいます。 - 骨を作る細胞の働きが落ちる
タバコによって、骨を作る細胞が元気をなくし、逆に骨を壊す細胞が活発になります。
これが骨を弱くする大きな原因のひとつです。
ちなみに男性は?
男性でも喫煙により骨芽細胞の機能が低下し、カルシウム吸収が阻害されることで骨密度が減少します。
ただし、女性は閉経後にエストロゲンの保護作用を失うため、影響がより大きくなる とされています。
喫煙は 骨折のリスク(特に股関節・脊椎)を男女問わず高めます。
喫煙女性は骨折しやすいってほんと?
実際に、タバコを吸っている女性は吸わない女性に比べて、背骨の骨折は約2倍、足の付け根の骨折は1.5倍も起こりやすいというデータがあります。
閉経後はさらにリスクが高くなります。
まとめ
タバコは女性ホルモンを減らし、更年期のつらさをひどくしたり、骨を弱くして骨折しやすくしたりと、女性の体にとってとても大きな負担になります。
できるだけ早くタバコをやめることが、今もこれからの健康にもつながります。
もし心当たりがある方は、まずは少しずつ、禁煙を意識してみましょう。
⇩つづきがあります。公開までしばらくお待ちください。
タバコの影響は、更年期のつらさや骨の弱りだけではありません。実は、がんや心臓・血管の病気など、大切な体の中で起こる大きなリスクとも深く関係しています。
次の記事では、
「女性の喫煙ががんや心臓・血管に与える影響とは?男性よりリスクが高いって本当?」
というテーマで、もっと詳しく、わかりやすくお伝えしています。
気になる方は、ぜひつづけて読んでみてくださいね。
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