短い梅雨が夏バテを招く?
汗と自律神経の意外な関係とは
今年(令和7年)の梅雨は例年よりも短く、気づけばもう真夏のような暑さが続いています。
実はこの「短い梅雨」、体にとっては夏バテや熱中症を引き起こしやすい条件がそろっているのをご存じでしょうか?
今回は、梅雨と汗、自律神経の関係から、なぜ夏バテが起きるのか、そして今からでもできる体調管理のポイントをお伝えします。
目 次
梅雨時期の蒸し暑さは、私たちにとって不快なものですが、体にとっては夏に向けた準備期間でもあります。
湿度と気温が徐々に上がることで、からだは自然と汗をかくようになり、
- 汗腺が開きやすくなる
- 発汗量やタイミングを調整できるようになる
- 血管の拡張や放熱がスムーズになる
といった体温調節機能のトレーニングが行われるのです。
このプロセスは「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と呼ばれ、暑さに強い身体をつくる重要な期間です。
体温調節は自律神経がコントロールしています。
特に、
- 交感神経が活発になると汗が出る
- 血管を広げて熱を逃がす
など、暑さに対して体が適応できるよう、神経レベルでの調整が行われます。
梅雨の時期はこの自律神経のリハーサル期間でもあり、エアコンに頼りすぎない生活が自然な形で自律神経を鍛える機会にもなります。
ところが今年は梅雨が短く、体が十分に汗をかく練習や自律神経の調整をしないまま、真夏に突入してしまいました。
その結果、
- 汗がうまく出ず、体に熱がこもる
- 自律神経の切り替えがうまくいかない
- 夜眠れない・疲れが取れない
といった体の不調が出やすくなっています。
これはまさに、「夏バテの入り口」といえる状態です。
夏バテとは、食欲不振、全身のだるさ、集中力低下、眠れないなどの総合的な体調不良を指します。
原因の多くは、
- 発汗による水分・ミネラル不足
- 自律神経の乱れ
- 胃腸の機能低下(冷たいものの摂りすぎなど)
などが重なって起こるものです。
特に、汗をかけない・かきにくい体は、体温調節がうまくいかず熱がこもりやすくなるため、疲労や食欲不振が長引きやすくなります。
まだ夏は始まったばかり。今からでも体を整える方法はあります。
- 軽い運動で体温調節機能を高める
朝夕の涼しい時間にウォーキングやストレッチなど。汗をかく練習にもなります。 - ぬるめの湯船につかる
38〜40度程度のお風呂にゆっくり入ることで、汗腺が刺激され、自律神経も整います。 - 冷房との付き合い方を見直す
冷えすぎは自律神経の大敵。
外気との温度差を5度以内に抑えるのが理想です。 - 水分・ミネラル補給をこまめに
汗で失われるナトリウム・カリウム・マグネシウムなどを意識して補いましょう。
今年のように梅雨が短い年は、体が暑さに慣れる時間が足りず、熱中症や夏バテのリスクが高まる傾向があります。
だからこそ今からでも遅くありません。
汗をかく習慣や自律神経のケアを意識して、体の内側から夏に負けないコンディションをつくりましょう。
🔖 おすすめのセルフチェック
- 汗をかきにくくなっていませんか?
- 夜の寝苦しさや頭痛、だるさを感じていませんか?
- 冷たいものをとりすぎていませんか?
こうした症状が気になる方は、ぜひ今日から生活を見直してみてくださいね。
大阪市西成区で自律神経をしっかり働けるようにしたい方へ
当院では、自律神経脳活性整体整体と栄養指導も行っております。
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