体に不足気味な栄養素は、ビタミン〇・・・
食品中の栄養素含有量が激減中!!
食品成分表三訂(1963年)~七訂(2015年)への変化を見ると、食品100gあたり、
ほうれん草100mg→35mg
ピーマン100mg→76mg
キャベツ50mg→41mg
そして、調理中にも損失するという事はなんとなく分かっていても、そんな細かい事をいちいち気にしていては大変です。
哺乳類で人間とサルとモルモットだけは、ビタミンCを体中で作り出せないので、食べることでビタミンCを摂らなければ生きていけないのですが、食品中からだけでは大量に摂ることが難しくなってきています。
免疫を高め、ストレスと闘う
- 抗酸化作用
- インターフェロン産出の強化
- 白血球の活性化
1.コラーゲンの生成・維持
コラーゲン=お肌、だけではなく、体の組織と器官を支え保持するはたらきをします。
組織とは、関連する細胞が合体したものです。
器官は、心臓・肺・肝臓・眼・胃などのように独自の構造をもち、それぞれが特定の機能を果たします。
1つの器官は、数種類の組織、つまり数種類の細胞から成り立っています。
要するに体の組織と器官を支え保持するという事は、体の形を構成する事になり、体の中と外のほとんどに関係するという事です。
2.免疫力を高める
免疫細胞の白血球はビタミンCを大量に使用します。
※免疫力を高めるにはタンパク質、ビタミンB群と併せて摂るのが良いでしょう
3.抗アレルギー作用(ヒスタミンの抑制)
ビタミンCは副腎のホルモン分泌を促しステロイドホルモンが生成され、ヒスタミンの遊離も抑制されアレルギー反応を抑えてくれます。
これは結果として、様々な炎症が抑えられることになります。
4.抗酸化作用
- 活性酸素が糖質を酸化(焦げ)させて老化
- 活性酸素が脂質を酸化(酸化脂質)させて加齢臭
使い古した(酸化した)油の臭いですよね - 活性酸素が細胞を傷付けるとガン化
- 活性酸素が血管内壁を気づ付け、そこに酸化した脂が蓄積し、動脈硬化
5.ストレス対抗ホルモンの生成
人はストレスに対抗するために、副腎からストレ対抗ホルモンを分泌します。
体の中で仕事量の多いところはエネルギーがたくさん必要です。
エネルギーを生み出す際にビタミンCが必須で、しかも、仕事量の多い場所では活性酸素も多く発生します。
よって、エネルギー産生と活性酸素除去の両方分のビタミンCが必要となり、この様な場所はビタミンC濃度が特に高くなっており、それは、ビタミン夕C使用優先度が高いという事になります。
体内でビタミンC濃度の高い順
- 副腎
- 脳下垂体
- 水晶体(目)
- 脳
- 肝臓
- 白血球
6.酵素の働きを助ける
肝臓内での酵素の働きを活性化する補酵素の役割をはたします。
肝臓内での酵素は、異物(薬・添加物・アルコール・化学合成物質・汚染物質)の解毒を助けます。
7.鉄の吸収を助ける
鉄サプリだけ摂っても効果がでないのはこれらの事を考慮していないからかもしれません。
ビタミンCは鉄を還元して吸収率を高めます。
健康な胃では胃液の分泌とともにビタミンCも分泌しているのはご存じでしょうか?
8.カルニチン代謝を促進する
脂肪からエネルギーを作り出す際に、アシルカルニチンが必要です。
このことからダイエットにカルニチンが利用されるようになったのですが、元々自分の体に備わった仕組みですが・・・
アシルカルニチンの元となるカルニチンの生合成にはビタミンCが必要です。
ダイエット効果が出ないのは、以外にもビタミンC不足だったりして・・・
9.高コレステロール血症を抑制する
ビタミンCには、過剰のコレステロールを胆汁酸に変えて、対外へ排出する作用があります。
ビタミンCが不足すると胆汁の生成が抑制されますのでコレステロールの値が高くなります。
ビタミンC不足で起きる症状6つ
1.皮膚や骨などの老化が進行
- しわが増える
- 傷が治りにくく傷跡が残る
- 毛細血管が破れやすい
- 骨が弱くなる
- 関節の痛み
- 床ずれ
2.感染症にかかりやすくなる
3.ストレスに弱くなる
4.化学物質過敏症のリスクが高まる
5.鉄欠乏性貧血になりやすい
6.その他
- アレルギー症状が出やすくなる
- 慢性疲労
- 肥満
- 脂質異常症
- 動脈硬化のリスクが高くなる
ビタミンCの摂り方
全身の細胞がそれぞれ色んな仕事をいつでも出来るようにしておく事が健康への重要なポイントです。
それは、血液中のビタミンC濃度を高く維持しておき全身の細胞にいつでもビタミンCが使える状態にしておく事が大事です。
1日の食事ではたったの50㎎しか摂れませんが、「今世紀最大の科学者」2度ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士は、成人の1日当りのビタミンCの推奨量を1000~18000mgとしています。
ビタミンC摂取量(参考)
高濃度を維持するには1日のうちに回数を分けてサプリメントで摂取することをお勧めします。
サプリメントであれば量が分かる事と回数を分けてに頼るのが一番簡単で摂取しやすいためです。
- 風邪のひきはじめ
1,000㎎を1時間ごとに何回か摂る。(ビタミンB群、プロテインも一緒に) - 肥満・脂質異常症
3,000㎎/日以上摂る。 - 精神的な面での改善
5,000㎎/日以上摂り、調子が良くなってきたら、徐々に量を減らし3,000㎎/日にしていく。 - がん予防
3,000㎎/日 - 喫煙者
1本のたばこで100㎎前後のビタミンCが消費されるため、喫煙者はビタミンC不足がちとなります。
喫煙者はビタミンCを補う必要があります。
注意
ビタミンCは思っている以上に大量に摂っても副作用はありませんが、多少下痢を起こす場合があります。
便秘症の方は体を健康にしながら便秘改善につながる事になります。
ビタミンC大量摂取時にまれに腎結石が起こることがありますので、発症防止のためにマグネシウムとビタミンB6を同時に取る事をお勧めします。
まとめ
- 人間は体内でビタミンCを生成できない
- 食品中からビタミンCを摂る必要があるが、食品中のビタミンCは減っていってる
- ビタミンCは体の中でたくさんの働きをしている
- ビタミンC不足が老化や免疫力低下に
- ビタミンCは回数を分けて大量摂取