勉強会(血圧)に参加してきました

勉強会のテーマは血圧

勉強会の資料血圧が高くて不安を感じるのは、脳や大動脈などの血管が破れて怖いことが起きると考えるからですね。

しかし、このようなデータがあります。

重量上げの選手がMAXで頑張っている時の血圧は430まで上がっているという事を聞くとどう思いますか?

人の血管はかなりの圧力に耐えられるのですね。

血圧って?

血圧計全身の司令塔である脳は心臓より上にあるので、心臓は力強く血液を押し上げないといけません。

なので、血圧とは命に係わる血液を脳に届けるためにあり、それは血液に含まれる酸素や栄養を脳に届けるという事です。

酸素や栄養が少ないと脳に最優先して届けるために自律神経が働いて足の方の血管を収縮させ頭の方に血液が回るようにします。

この状態を、足の冷えと頭の方が熱くなる冷えのぼせと言いますが、単なる酸素・栄養不足ということになります。

自律神経のせいにしていませんか?単なる酸素・栄養不足かもしれませんよ。

鉄より強い血管が血圧で破れることがおかしい

血管の構造血管を1㎏集めたものと鉄でできたワイヤー1㎏と引っ張りあいするとワイヤーの方が先に切れてしまいます。

血管の方が強いのは、鉄より血管は伸び縮みできるからです。

運動したり頑張れば血圧は上がるのが普通で、血管はものすごく強くて柔らかくできており、相当な圧力に耐えれる様にできているものです。

人間が高血圧で死ぬ事は考えにくいのですがなぜ血圧が高いのが問題視されるのでしょうか?

血管が破れる2つの原因

血管年齢血圧が高いからではなく血管が弱いから破れるのです。

血管が若い:最高血圧が低くて最低血圧が高い
血管が硬い:最高血圧が高くて最低血圧が低い

注意:心臓が弱っていても最高血圧は低くなります。

1.活性酸素

活性酸素活性酸素が血管の内側を構成する血管内皮細胞を破壊してしまいます。

活性酸素は酸素が少ない時に発生しやすくなり、血管の内壁である血管内皮細胞を破壊してしまうのです。

血管の内壁が破壊されると血栓で破壊された場所を保護しつつ修復作業が始まります。

血栓ができないと修復作業が進まないので血管は破れてしまいます。

※血液サラサラの薬は、血栓が作られにくくしている薬です。

血栓と聞いて脳梗塞や心筋梗塞を思い浮かべましたか?・・・
血管が破れて脳出血や大動脈瘤破裂を思い浮かべましたか?・・・
どっちも嫌と思いましたか?・・・

例えばタバコ

タバコの煙には化学物質が何百と含まれており、活性酸素を産生する物質が多く含まれています。

化学物質が肺から血液中に入ることになるので、血管の内側を構成している内皮細胞を化学物質の影響で酸化されたり炎症を引き起こしたりと傷つけることになります。

活性酸素対策

酸化還元アスコルビン酸そう簡単に破壊されては困るので、血管が破壊されない仕組みも備えています。

血液中のビタミンCと血管内皮細胞の細胞膜でビタミンEが活性酸素から守ってくれています。

ビタミンCは血液中で活性酸素から守ってくれるだけでなく、血管内皮細胞の細胞膜で活性酸素と戦って身代わりとなったビタミンEを復活させてくれます。

復活に関わったビタミンCは尿中に排泄されますが、これをビタミンCはすぐに流れ出ると勘違いされている方が多いのが残念です。

ビタミンCはきっちり仕事してますし、尿に出るぐらい普段から摂取しておかないといけないという事なのです。

活性酸素が多いと血管が破壊され、血栓が作られやすくなるという事につながりますので、ビタミンCを多く摂る意識を持ちましょう。

2.加齢で硬く弱く

もろい血管加齢にともない血管壁の進展性が低下しますが、これは血管の内膜・中膜の肥厚、弾力性を持つエラスチン・平滑筋細胞の減少、内膜への脂質の沈着と血管内皮細胞の老化という事です。

血管が硬く弱くなった状態はもろい状態で壊れやすいです。

血管が硬くなったり細くなったりするから送り出す血液量が少なくなる分血液が届きにくくなるので、いっそう血圧を上げて血を届けようとするのは当然のはたらきです。

加齢対策(アンチエイジング)

日本は加齢対策(アンチエイジング)の研究が盛んな国というのはご存じですか?

長寿国で高齢化社会の問題が他の国と比べても大きいからです。

7つの長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)にスイッチを入れると若返ることも分かってきていますし、その方法も発見されしかも簡単に実践可能な世の中になっています。

気になる方はお問合せのうえご来院ください。

対策

健康ピラミッド対策としては、活性酸素対策と加齢対策(アンチエイジング)ですが、基本は健康体を目指すことですが、一般的な医療ではいきなり投薬です。

薬を飲む飲まないのいづれにせよ健康体を目指すために、栄養、運動、睡眠(休息)の三本柱を見直す事が大事なのではないでしょうか。

 

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