体に不足気味な栄養素は、〇質・・・
- update更新日 : 2024年01月11日
folder体の仕組み健康食や栄養に関する情報予防や健康のアドバイスlabelタンパク質1.アスリートじゃなくてもタンパク質は必須
2.毎日体重1㎏あたり1g以上必要
3.タンパク質60gは肉60gではない!
4.当院の扱っているプロテインは実は・・・
5.タンパク質の消化吸収
6.体や酵素の材料となるその役割
アスリートじゃなくてもタンパク質は必須
タンパク質は、糖質、脂質とともに三大栄養素の1つで、毎日食事していても最も不足しがちな栄養素です。人間の体の筋肉・骨・歯・内臓諸器官・血液・ホルモン・酵素・皮膚・毛髪に至るまで主成分はタンパク質です。
人間の体は主に水とタンパク質からできていて、その両方を切らさないようにしなければいけません。
成人体重の55~65%は水分で、残り45~35%のうち7~8割はタンパク質です。
水を除いた後の7~8割がタンパク質と量が多い分、最も不足しがちな栄養素でもあります。 毎日体重1㎏あたり1g以上必要
タンパク質は毎日、毎回の食事で適切に必要量が補給されなければなりません。古い細胞が分解されてタンパク質は再利用されるのですが、その時にロスが出てしまいます。そのロス分が、体重1㎏あたり最低約1g必要とされています。※注意 現状維持で最低約1gでいいという事で、今よりもいい状態にしたい場合では少ないという事です。
- お肌を若返らせたい
- 骨や歯を丈夫にしたい
- 関節を強化したい
- 筋肉をつけたい
- 血管を丈夫にしたい
- 傷口をはやくふさぎたい
- 胃腸を丈夫にしたい
- 髪の毛の質をよくしたい
- 脳の機能の衰えを防ぎたい
など現状の何かを変えたい場合は、現状の食事でのタンパク質量では足りないということです。
体重1㎏あたり1g以下の可能性があるという事です。
↑体重は標準体重の事で、標準体重(kg)=22×身長(m)×身長(m)で求められます。
何かを変えたいのであれば、体重1㎏あたり1.2gとか1.3gとか必要になってきますが、厳密には性別・年齢・運動やストレスの強度によって必要量は増大します。
その際、1日に必要なタンパク質量は、通常の1.5~2倍必要になります。
タンパク質60gは肉60gではない!
体重60kgの人に最低必要なタンパク質約60gを摂るためには、ステーキ(赤身)なら400g以上を食べなければならない計算です。牛肉より低いアミノ酸価の低い大豆からタンパク質を摂るのはさらに難しいです。毎日食べれる人はいいのですが、人によっては消化吸収が難しく、腹部が膨満しガスが溜まって量的にも継続的にも摂取できないことが多くあります。その様な方は、 - 胃腸の弱い人
- 高齢者
- 食事制限をしている人
- 腸で悪玉菌の多い人
の何れかに当てはまる可能性が高いです。消化酵素の原料であるタンパク質が不足するため、食事で摂ったタンパク質が胃腸内で分解しきれず大腸まで達し、悪玉菌のエサとなりタンパク質を腐敗させて有害物質やガスが発生し膨満感などでてきます。
タンパク質=プロテイン
タンパク質は科学名でプロテインと呼び、その意味は”一番目のもの”。
いままでプロテインを試して腹部の膨満感を感じた人はお腹を素通りしてしまっている可能性が高いです。この様な方は、普通に始めるのではなく、少量ずつ摂っていく必要がありますし、併せて腸内環境を整える必要があります。※腸内環境を整える方法については、一番下のリンクから 当院の扱っているプロテインは実は・・・
★飲みやすく吸収しやすい
味が気になったり、何かに溶かして飲む面倒な粉末タイプではなく、試行錯誤して作られた消化しやすい粒タイプ。 タンパク質の含有量が高いほど、外側に膜ができ水を通さなくなり、飲んでもお腹を素通りしてしまいます。
このタブレットはお腹を素通りしない事を確認しております。★このプロテインのもう一つの大きな特徴 必須アミノ酸のトリプトファン、フェニルアラニンとチロシンを多めに配合してます。
脳神経伝達物質の材料を多めに
タンパク質を分解した最小単位のアミノ酸である、トリプトファン、フェニルアラニン(チロシン)からセロトニン、メラトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどの神経伝達物質がつくられます。
トリプトファン
- ・合成経路
トリプトファン→セロトニン→メラトニン - セロトニンはドーパミン、ノルアドレナリンを制御し心や感情を安定させてくれる
- セロトニンは自律神経を制御
- セロトニン不足の代表はうつ、自律神経失調症
- メラトニンがある量に達すると眠りに入り睡眠を維持してくれます。
時間とともに消費されると目覚めます。
フェニルアラニン、チロシン
- ・合成経路
フェニルアラニン→チロシン→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン - ドーパミンは快楽と意欲をもたらす
- 向上心やモチベーション、記憶や学習能力、運動機能に関与
- 働きが弱ると、食欲や性欲が落ち、活発な行動が出来なくなる
- ノルアドレナリンは危機管理の働きをする
- 交感神経を働かせ、一瞬に身の危険を守る行動をさせる
- 物事への意欲の源になる
- 怒りや不安、恐怖などの感情がうまれ、脳の働きを活発にする
セロトニンが不足すると
- 睡眠トラブル
- うつ症状
- 自律神経系の症状
- ドーパミンやノルアドレナリンによる好ましくない方の感情や症状が現れる
※当院ではセロトニンを増やせる整体、医学雑誌に論文掲載されたエビデンス(科学的根拠)のある整体「セロトニン活性療法」があります。
タンパク質の消化吸収
タンパク質はアミノ酸がたくさん繋がったものです。食べ物に含まれるタンパク質は、まず胃で消化が始まります。胃ではペプシンという消化酵素で消化され、十二指腸では膵液に含まれるトリプシンという消化酵素で消化され、タンパク質はアミノ酸のつながりが少なくなったペプチドになります。ペプチドは小腸粘膜から分泌されるペプチターゼという消化酵素でアミノ酸1個の分子にしてやっと吸収されます。胃腸の調子はタンパク質の吸収に大いに関係しているのです。 体や酵素の材料となるその役割
コラーゲンを作る
体を構成するタンパク質の約30%はコラーゲンです。
コラーゲンはたんぱく質なので、食事やサプリメントで摂ったとしてもそのままでは吸収できません。
一度バラバラになりアミノ酸になって腸から吸収され、そこからコラーゲンに再合成されなければいけません。
コラーゲンはタンパク質とビタミンCや鉄などの栄養素を材料として作られています。
コラーゲンの役割
①肌の若返り 皮膚の水分保持作用があり、シワがのび、皮膚が引き締まり、若々しい肌に。
②骨・歯の強化 骨・歯の主な構成成分はタンパク質(コラーゲン)とカルシウム。
③傷の回復を促進
亜鉛があると更に傷の治りを促進します。
④関節の強化
脳の衰えを防ぐ
脳細胞間のやりとりは脳神経伝達物質で行っており、脳の神経伝達物質はほとんどがタンパク質の分解されたペプチドやアミノ酸です。タンパク質を摂取し、ペプチドやアミノ酸に分解されそれから脳神経伝達物質が作られる必要があります。 肝臓の機能のための素材提供
タンパク質の分解されたアミノ酸の一種であるアラニンは肝臓のエネルギー源であり代謝をつかさどる酵素の材料となります。
肝臓の代謝能力が高まり有害物質の解毒作用を向上させ血液が浄化されます。
貧血、冷え性を改善
酸素を運ぶ赤血球は血液の40~45%を占めます。赤血球のヘモグロビンは鉄分とタンパク質がビタミンB6を補酵素として結合したものなので、サプリメントで鉄分だけ補給しても効果がでません。ヘモグロビンが増えると、体の隅々まで酸素を運んでくれるので貧血、冷え性が改善します。 血管を丈夫に
血管は層構造になっており、層の一つに平滑筋という筋肉の層があります。タンパク質は平滑筋を作る材料なので、血管を丈夫にし破れにくくしてくれます。 内臓の支持
内臓下垂がおこりにくくなります。(代表的なもの:胃下垂)
内臓は腹膜に吊り下げられた状態で、腹膜の主要成分はタンパク質です。腹膜が弱いと伸びてしまい下垂がおきます。
タンパク質を十分摂ることで腹膜がしっかりし下垂を防げます。免疫力UP
タンパク質がビタミンCと結びつくと、血液中でウイルスや細菌に対する抗体が作りやすくなり、侵入に抵抗する力が増します。 ホルモンの材料
ペプチドホルモンの材料となり、体の調整能力や思春期、更年期などホルモンの変動しやすい時期にタンパク質を十分に摂ると、体力が維持されやすくなります。 疲労回復
副腎皮質ホルモンのコルチゾールは肝臓での糖新生を促進し、血糖値を上昇させてストレスに対抗しようとします。
糖新生は体タンパクを異化して(筋肉をこわして)そこからブドウ糖を取り出し血中に放出させます。
ストレスがかかると結果的に体内のタンパク質が不足することになります。
酵素を作る材料
酵素はたんぱく質です。
自分の体でつくりだしています。
酵素には、代謝酵素と消化酵素があります。酵素が増えると代謝が活発になり、消化吸収も増すという事です。健康食品の○○酵素とか△△酵素とかもタンパク質でできています。それで効果を感じる方は、単にタンパク質不足だったと言えるかもしれませんね。 薬や栄養素などの運搬役
血液中でビタミン、ミネラル、脂肪、薬を運ぶ役目を担った運搬タンパクというものが細胞まで運んでくれます。タンパク質不足でせっかく摂ったビタミン、ミネラルが細胞まで運ばれないのはもったいない。 エネルギーの材料
脂質・糖質はエネルギーの材料とよく知られていますが、タンパク質もエネルギーの材料として使われる事があります。
これは、糖新生といって飢餓時に筋肉を壊して取り出されたアミノ酸からエネルギーを作り出す方法です。
体を壊してまで生きようとしている状態なので危険です。
ちなみに、糖質制限ダイエットでは糖新生が起きています。
糖新生は筋肉(体)を壊すので筋肉が減って体重が落ちますが、脂肪はのこります。
筋肉が減る(弱る)と筋肉とセットで機能している骨や関節も弱り、体が弱ることになります。