なぜストレスが腰痛を引き起こすのか?
脳と痛みの深い関係を解明し、根本改善への道筋をご提案
「最近、腰が痛くて病院で検査を受けたけれど、特に異常は見つからなかった」「腰痛が3ヶ月以上続いているが、原因がはっきりしない」そんな経験をお持ちの方は、実は非常に多くいらっしゃいます。
厚生労働省の推計によると、腰痛を抱えている日本人は2800万人にも上ります。ところが、医師の診察やMRIなどの画像検査で腰痛の原因が特定できるのは、わずか15%だといわれています。
残りの85%は、原因を厳密には特定できない「非特異的腰痛」なのです。
実は、この原因不明とされる腰痛の多くに「ストレス」が関与していることが、近年の研究で明らかになってきました。
今回は、ストレスと腰痛の密接な関係について詳しく解説し、当院独自のアプローチである「脳活セロトニン調律整体」による根本改善法をご紹介します。
目 次
腰痛にストレスが関係することは、さまざまな論文によって明らかになっています。
福島県立医科大学の研究では、ストレスが高まることによって腰部の筋緊張が強まり、筋肉にある「侵害受容器」という部位の働きが低下すると、腰に痛みを感じやすくなるということが分かりました。
私たちの体には、様々な刺激を感知するセンサーが備わっています。その中でも「侵害受容器」は、体に害をもたらす可能性のある刺激(熱い、冷たい、圧迫、化学的な刺激など)を感知する特別なセンサーです。
侵害受容器は神経の末端部分にあり、皮膚、筋肉、関節、内臓など体のあらゆる部位に分布しています。腰部の筋肉にも多数存在し、筋肉の損傷や炎症、過度な緊張などを感知すると、その情報を電気的な信号に変換して脳に伝えます。
通常であれば、この信号が脳に届くことで「痛み」として認識され、体を守るための行動を促します。しかし、ストレスによって侵害受容器の感度が変化すると、本来なら問題のない軽微な刺激でも過敏に反応してしまい、痛みとして感じるようになってしまうのです。
脳の痛み抑制システムの破綻
さらに詳しいメカニズムとしては、ストレスが高まり脳の血流量が減ると、側坐核の働きが低下して腰に痛みを感じやすくなります。
側坐核には、鎮痛物質「オピオイド」を分泌させる機能があり、このオピオイド(脳内モルヒネとも呼ばれます)が正常に分泌されれば、炎症などによる体の小さな痛みは抑えられます。
側坐核は脳の大脳基底核の一部で、報酬系や動機に関わる重要な部位です。この部位は痛みの抑制においても中心的な役割を果たしており、天然の鎮痛物質であるオピオイド(脳内モルヒネ)の分泌をコントロールしています。
健康な状態では、痛みが生じると側坐核が活性化し、オピオイドを分泌して痛みを和らげます。しかし、慢性的なストレスが続くと脳の血流が悪くなり、側坐核への酸素や栄養の供給が不足します。その結果、側坐核の機能が低下し、本来なら抑制されるはずの軽微な痛みまで強く感じるようになってしまうのです。
ところが、過剰なストレスによって側坐核の働きが低下し、オピオイドの分泌が減少すると、体が痛みを感じやすくなってしまい、その結果、腰痛として現れるというわけです。
以下の項目に当てはまるものはありませんか?
痛みの特徴
- 3ヶ月以上腰痛が続いている
- 画像検査で明確な異常が見つからない
- 痛みの程度が日によって変わる
- 朝起きた時に特に痛みを感じる
- 天気や気分によって痛みが変化する
生活状況
- 仕事や人間関係でストレスを感じている
- 睡眠の質が悪い、または睡眠不足
- イライラしやすい、または憂うつな気分が続く
- 集中力が低下している
- 疲労感が抜けない
3つ以上当てはまる場合は、ストレスが腰痛に関与している可能性があります。
痛みにストレスが関係しているのであれば、気分転換になるような運動を行うことが効果的です。
これは日本整形外科学会も強く推奨しています。
ぜひ、受診したときにどのような運動から行えばよいか医師に確認してみてください。
なぜ運動が効果的なのか
逆に、「腰が痛いから」といって横になり、何もしないでじっとしていると、痛みに意識が集中し、かえって「痛みからくるストレス」が高まり、悪循環に陥ってしまう場合もあります。
体を動かすことで痛みが抑えられるようになったら、ストレッチを取り入れてみてもいいでしょう。
ストレッチを行うことは、気分転換やまとまった体を動かすことによるストレス軽減になるだけでなく、柔軟性を向上させ、痛みが感じにくくなる、という効果も期待できます。
また、ウォーキングや登山、ハイキングなど、気分転換になるものであれば、同様に効果的です。休日に趣味に没頭するのもよいでしょう。
せっかく病院に行ったのに「様子を見ましょう」と言われて拍子抜けしたかもしれませんが、逆にいえば手術などの治療をすぐしなければいけない状況ではないということ。
むしろ安心して、医師に相談しながら安全な範囲で積極的に体を動かしてみましょう。
もし、何もアドバイスがなければ当院にご相談ください。
運動やストレッチだけでは改善が見られない場合、または忙しくて継続的な運動が困難な方には、当院の「脳活セロトニン調律整体」をおすすめします。
この施術法は、ストレス性腰痛の根本原因である脳内環境の改善に着目したアプローチです。
脳のセロトニンと血流量を増加させ、側坐核の機能を活性化することで、天然の鎮痛物質であるオピオイド(脳内モルヒネ)の分泌を正常化し、体本来の痛み抑制システムを回復させます。
セロトニンの重要性
セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質で、以下の重要な働きがあります。
- 痛みの抑制:下行性疼痛抑制系で中心的な役割を果たす
- 精神の安定:不安やイライラを軽減する
- 睡眠の質向上:深い眠りをサポートする
- 自律神経の調整:体のバランスを整える
脳活セロトニン調律整体の特徴
背骨のバランス調整
単に腰部だけでなく、頭蓋骨から骨盤まで体の中心部分のバランスを整えることで、脳脊髄液の循環を改善し、脳の機能を活性化します。- 神経系への優しいアプローチ
強い刺激ではなく、体に優しく働きかける施術でセロトニンの分泌を促進し、自律神経のバランスも整えます。 - 個別カウンセリング
お一人お一人のストレスの原因や生活習慣を詳しくお聞きし、最適な施術プランを提案します。 - セルフケア指導
日常生活でできるセロトニン増加法やストレス軽減法をお教えします。
施術と併せて、以下の方法を実践することで、より効果的な改善が期待できます。
- 朝日を浴びる
起床後30分以内に15〜30分間、太陽の光を浴びることでセロトニンの分泌が促進されます。 - リズム運動
ウォーキング、ジョギング、階段昇降など、一定のリズムで行う運動が効果的です。 - 呼吸法
1日3回、一定のリズムで深呼吸を10回行いましょう。 - 質の良い睡眠
就寝3時間前からスマホやPC画面を見ない、部屋を暗くするなど、睡眠環境を整えましょう。 - バランスの取れた食事
トリプトファンを多く含む食品(バナナ、大豆製品、卵など)を積極的に摂取しましょう。
ストレスが原因の腰痛は、単純に腰の治療をするだけでは根本的な解決になりません。
大切なのは、脳内の神経伝達物質のバランスを整え、脳の血流を改善し、側坐核の機能を正常化することで、体本来の痛み抑制システムを回復させることです。
当院の「脳活セロトニン調律整体」は、このアプローチに基づいた画期的な施術法です。
3ヶ月以上続く原因不明の腰痛でお悩みの方、ストレスと腰痛の関係でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
体と心の両方からアプローチすることで、あなたの原因不明腰痛を根本から改善し、快適な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
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