頭痛・動悸の原因は食事かも?|知られざる【チラミン不耐症】を解説

検査しても異常なし…その不調、食べたものが原因かもしれません

「また頭が痛い…」そう思いながら市販の頭痛薬を飲んで、やり過ごしていませんか?

原因がわからない頭痛や動悸は、日常生活の質をじわじわと下げていきます。

病院で検査しても「異常なし」と言われ、結局また同じ症状を繰り返す。そんなループに疲れている女性は、少なくありません。

もしかしたら、その不調の引き金は毎日の食事の中にあるかもしれません。

チラミンは、熟成チーズ・赤ワイン・チョコレートなどに含まれる物質で、体内の分解酵素(MAO)がうまく機能しないと、頭痛・動悸・のぼせなどの症状を引き起こします。

これをチラミン不耐症といいます。

この記事では、チラミン不耐症の仕組み・セルフチェック・食事での対策・当院でのケアまでをわかりやすくお伝えします。

あなたの「なんとなく不調」の正体を、一緒に探っていきましょう。

目 次

チラミンとは?

医師に相談、医師からの説明

チラミンは、タンパク質が発酵・熟成される過程で生まれる生体アミンの一種です。

ヒスタミンと同じグループに属する物質で、体内ではMAO(モノアミン酸化酵素)という酵素が分解・処理を担当しています。

健康な状態であれば、食事から摂取したチラミンはMAOによってすみやかに分解されます。

しかし、

  1. MAOの働きが低下している
  2. チラミンを多く含む食品を一度にたくさん食べた
  3. ストレスや睡眠不足で体の処理能力が落ちている

こういった状況が重なると、チラミンが体内に蓄積し、さまざまな不調として現れてきます。

※ヒスタミンの分解はDAO酵素です。

MAO(モノアミン酸化酵素)の機能不全とは?

ポイントチラミンを分解するMAOがうまく働かなくなると、チラミンが体内に蓄積しやすくなります。

では、なぜMAOの機能が低下するのでしょうか?

遺伝的な要因(MAO-A/MAO-B遺伝子多型)

MAOにはMAO-AとMAO-Bの2種類があります。

MAO-AMAO-B
主な役割セロトニン・ノルアドレナリン・チラミンの分解ドーパミン・フェニルエチルアミンの分解
関連する不調気分の波・不安・チラミン反応パーキンソン病リスク・認知機能

生まれつきMAO-Aの活性が低い遺伝子多型を持つ方は、チラミンへの感受性が高くなりやすい傾向があります。同じ食事をしても人によって反応が異なるのは、この遺伝的な背景が影響しています。

薬の影響(MAOI:MAO阻害薬)

服薬一部の薬はMAOの働きを意図的にブロックします。

これをMAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)といいます。

MAOIが含まれる薬の例

  • 抗うつ薬(フェネルジン、トラニルシプロミンなど)
  • 一部のパーキンソン病治療薬(セレギリンなど)
  • 一部の抗生物質・抗結核薬(リネゾリド、イソニアジドなど)

これらを服用中にチラミンを多く含む食品を食べると、血圧が急激に上昇する「チラミン危機」と呼ばれる危険な状態になることがあります。

動悸・激しい頭痛・嘔吐・最悪の場合は脳出血のリスクもあるため、服用中の方は必ず主治医・薬剤師に相談してください。

慢性ストレス・副腎疲労

ストレス慢性的なストレス状態が続くと、コルチゾール(ストレスホルモン)が過剰に分泌され続けます。これがMAOの合成・活性に悪影響を与えることがわかっています。

「ストレスが多い時期だけ頭痛や動悸がひどくなる」という方は、ストレスによるMAO機能の低下が背景にある可能性があります。

腸内環境の乱れ

腸内環境腸内細菌はMAOの活性に深く関わっています。

腸内環境が乱れると、

  • MAOの産生が減少する
  • 腸内でのチラミン産生が増加する(悪玉菌がアミノ酸を分解してチラミンを作る)

という二重の悪循環が生まれます。腸活がチラミン対策にも重要な理由がここにあります。

栄養素の不足

MAOが正常に機能するためには、特定の栄養素が必要です。

栄養素役割不足すると
ビタミンB2(リボフラビン)MAOの補酵素として機能MAO活性が低下
鉄分MAOの活性化に必要チラミン分解能力が落ちる
マグネシウム酵素反応全般をサポート代謝機能の低下

女性は月経による鉄分不足になりやすいため、特にMAO機能が低下しやすい傾向があります。生理前後に頭痛や動悸が悪化する方は、鉄分とビタミンB2の摂取を意識してみてください。

加齢・ホルモン変動

エストロゲン低下MAOの活性は年齢とともに変化します。また、エストロゲン(女性ホルモン)はMAO-Aの活性を調節する働きがあるため、更年期や生理周期によってチラミンへの感受性が変わることがあります。

「昔は平気だったのに、最近チーズや赤ワインで体調が崩れるようになった」という方は、ホルモンバランスの変化が関係しているかもしれません。

チラミンが多く含まれる食品

チラミンは「発酵・熟成・長期保存」された食品に多く含まれます。

🔸特に注意したい食品

カテゴリ具体的な食品
チーズ類熟成チーズ(カマンベール、ゴーダ、ブルーチーズなど)
アルコール赤ワイン、ビール、紹興酒
発酵食品味噌、醤油、テンペ、納豆
加工肉サラミ、ペパロニ、燻製肉
その他チョコレート、アボカド、バナナ(過熟)

日本の食卓に並びやすい味噌・醤油・納豆にも含まれているのが、見落とされやすいポイントです。

チラミン不耐症の主な症状

チラミンが体内に蓄積すると、以下のような症状が現れることがあります。

症状具体的な食品
頭痛・片頭痛

最も代表的な症状。

チラミンはノルアドレナリンの分泌を促し、血管をまず収縮させ、その後反動で拡張させます。

この急激な変化が拍動するような片頭痛を引き起こします。
「食後に決まって頭が痛くなる」という方は要注意です。

動悸・心拍数の増加チラミンにはノルアドレナリンの分泌を促す作用があり、心拍数が上がったり、ドキドキ感を感じることがあります。
顔のほてり・のぼせ血管が広がることで、顔が赤くなったり、熱感を感じることがあります。
血圧の上昇チラミンは一時的に血圧を上げる作用があります。高血圧気味の方は特に注意が必要です。
発汗・不安感自律神経への影響から、急な発汗や不安感・緊張感を感じることもあります。

📦 コラム なぜ「収縮・拡張」の両方が起きるのか?

🔸チラミンの作用のメカニズム
チラミンは直接血管に作用するのではなく、神経末端に働きかけてノルアドレナリンを放出させる物質です。このノルアドレナリンが体のさまざまな受容体に結合することで、場所によって異なる反応が起きます。

🔸受容体の違いが「収縮・拡張」を分ける
受容体の種類主に存在する場所反応α(アルファ)受容体末梢血管・皮膚・腹部収縮 → 血圧上昇β(ベータ)受容体心臓・骨格筋の血管拡張 → 血流増加
つまり、同じノルアドレナリンでも、

・場所反応α:皮膚や末梢の血管 → 収縮して血圧が上がる
・場所反応β:脳や筋肉への血管 → 拡張して血流が増える

という正反対の反応が、同時に体の中で起きているわけです。

🔸片頭痛との関係
片頭痛のメカニズムはさらに複雑です。

まず脳血管が収縮(血流が減り、視覚の前兆症状が出ることも)
その後、反動で血管が急激に拡張(この拡張が拍動するような頭痛を引き起こす)

この収縮→拡張という二段階の変化が、チラミンによる片頭痛の典型的なパターンです。

     

    💡 腸内細菌とヒスタミンの関係についてはこちらで詳しく解説しています。
    健康食や腸活の落とし穴【乳酸菌がヒスタミンを作る】

    ・腸内でヒスタミンをバケツに注ぐ菌とバケツの水を減らす菌の違い
    SIBO(小腸内細菌増殖症)との深い関係
    ・加齢でビフィズス菌が減り、腸内産生が増える理由
    ・引き算の腸活で体質を変える3ステップ

    チラミンとヒスタミン何が違うの?

    ?マークの女性どちらも生体アミンの仲間ですが、症状の出方に少し違いがあります。

    チラミンヒスタミン
    主な症状頭痛・動悸・血圧上昇蕁麻疹・鼻炎・かゆみ・消化器症状
    分解酵素MAODAO・HNMT
    補助的な酵素MAO-BMAO-B(間接的)
    特徴的な食品熟成チーズ・赤ワイン発酵食品全般・魚介類
    症状のピーク食後30分〜数時間比較的早い

    ヒスタミン不耐症とチラミン不耐症は同時に抱えている方も多く、どちらか一方だけを疑うのではなく、「生体アミン全体への反応」として捉えることが大切です。

    セルフチェックリスト

    チェックリスト以下の項目、いくつ当てはまりますか?

    食事に関して

    赤ワインやビールを飲むと頭が痛くなる
    チョコレートを食べると片頭痛が起きやすい
    熟成チーズを食べると体調が崩れる気がする
    食後30分〜2時間以内に頭痛や動悸が起きることがある

    体の症状について

    原因不明の片頭痛が月に2回以上ある
    食後に顔がほてったり、のぼせることがある
    動悸がするが、心臓の検査では異常がない
    血圧が不安定で、上がったり下がったりする
    緊張していないのに急に汗が出ることがある

    3個以上当てはまる方は、チラミンへの反応が不調の一因になっている可能性があります。

    日常生活でできる対策

    対策

    チラミンの多い食品を把握して、食べすぎない

    日記や記録完全にやめる必要はありません。

    まずは「何を食べたあとに調子が悪くなるか」を食事日記に記録してみましょう。

    自分のチラミン感受性を知ることが第一歩です。

    腸内環境を整える

    腸活腸内環境が乱れると、MAOの働きも低下します。

    発酵食品(チラミンが少ないもの)・食物繊維・プロバイオティクスで腸を整えることが、チラミンへの耐性を高めることにつながります。

    ストレスと睡眠の管理

    回復ストレスはMAOの分泌を低下させます。

    慢性的な睡眠不足や過労状態では、普段は平気な量のチラミンでも反応が出やすくなります。

    飲み合わせに注意

    お薬手帳一部の抗うつ薬(MAOI:MAO阻害薬)はMAOの働きをブロックするため、服用中はチラミンが非常に蓄積しやすくなります。

    薬を服用している方は必ず主治医に相談してください。

    当院でサポートできること

    脳活セロトニン調律整体

    「食べ物の問題なら、整骨院は関係ないのでは?」

    他の整骨院ではそう思われるかもしれませんが、当院はそうではありません。

    チラミンによる不調の多くは、自律神経の乱れと深く関連しています。

    🔹自律神経調整

    チラミンが引き起こす動悸・血圧変動・発汗・不安感。これらはすべて自律神経が関係しています。当院での施術(脳活セロトニン調律整体)は、自律神経のバランスを整えることに有効です。

    🔹体の歪み調整(頭痛・首こりへのケア)

    チラミンによる片頭痛は、首や肩のこりによって悪化することがわかっています。日常生活の癖と体の歪みからくる筋肉の緊張を緩めることで、頭痛の頻度や強さを軽減できる場合があります。

    🔹血流改善

    チラミンは血管の収縮・拡張を引き起こします。当院での施術(脳活セロトニン調律整体)によって、全身の血流を改善することで、症状の回復を早める効果が期待できます。

    🔹生活習慣のアドバイス

    当院は「体を整える場所」であると同時に、生活習慣全体を見直すパートナーでもあります。食事・睡眠・ストレスケアについて、専門家の視点からアドバイスを受けることができます。

    サポート内容詳細
    自律神経整体
    (脳活セロトニン調律整体)
    ・ストレスを消して自律神経とホルモンバランスを整える視床下部へのアプローチ。
    ・DAO酵素活性を低下させるストレス因子を軽減。
    頭蓋骨・背骨・骨盤調整・全身の歪みを整えることで、肉体的ストレスの軽減と内臓への神経・血流を最適化。
    ・腸の働きを底上げ。
    内臓調整・腸マッサージ・DAO酵素を産生する小腸の血流・蠕動運動を促進。
    ・腸内環境の改善をサポート。
    栄養指導・DAO酵素をサポートする食材選び・食べ方の指導。

    まとめ

    まとめ

    • チラミンは発酵・熟成食品に多く含まれる生体アミンの一種
    • MAO酵素の働きが低下すると体内に蓄積し、頭痛・動悸・血圧上昇などの症状が出る
    • ヒスタミン不耐症と似ているが、症状の出方が少し異なる
    • 食事の記録・腸内環境の改善・ストレス管理が基本の対策
    • 自律神経の乱れが絡むため、当院でのアプローチも有効

    「検査しても異常がない」「原因がわからない頭痛や動悸」に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

    あなたの体のサインを、一緒に読み解いていきましょう。


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    当院では、身体の不調を自律神経脳活性整体、体の歪み矯正や栄養指導、運動指導に加えて生活習慣や環境の改善も含めたサポートを大切にしています。

    チラミン不耐症や原因不明の不調でお悩みの方も、ぜひご相談ください。

    体質改善には時間がかかりますが、一緒に取り組んでいきましょう。

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