勉強会(活性酸素)に参加してきました
活性酸素に関する事を学んだ事+αで少し書いてみました。
勉強会のテーマは活性酸素
活性酸素が酸化させることをご存じの方もおられるとおもいます。
酸化は錆(サビ)、糖化は焦げと沢山のブログなどでかかれています。
その酸化についての勉強会に参加しました。
人は細胞や組織が酸化しないようにするために、抗酸化物質を食事から摂取しておりその事も学んできました。
活性酸素?
活性酸素とは
大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子で、酸素原子を含む反応性の高い化合物の総称。
活性酸素とは、私たちが呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子の総称で、不安定で色々な物質と反応しやすい性質をもっています。
通常、三重項酸素が励起してできる一重項酸素(1O2)、酸素が一電子還元された超酸化
物スーパーオキシド(O‐2)、スーパーオキシドが不均化して生じた二電子還元種である過酸化水素(H2O2)、過酸化水素より生成するヒドロキシラジカル(HO・)の4つを指します。
活性酸素を広義でとらえると、この4つの他にも生体での反応で生じるペルオキシラジカル・アルコキシラジカル・ヒドロペルオキシド(過酸化脂質)や一酸化窒素・二酸化窒素
などが加わります。
活性酸素の役割と作用
活性酸素は、過剰な産生あるいは酸化ストレスによる老化、がん、生活習慣病発症との関連が注目されがちですが、白血球から産生される活性酸素(スーパーオキシド・過酸化水素など)は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担います。
また細胞間のシグナル伝達、排卵、受精、細胞の分化・アポトーシスなどの生理活性物質としても利用されています。
したがって、活性酸素を消去すれば良いという安易な考え方は禁物です。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-041.html
活性酸素は身体の中で生まれる
人間は呼吸により酸素を取り込み、エネルギーを獲得しています。
体内に取り込んだ酸素の95%は完全にエネルギーとして利用され、最終的には水となりますが、これは酸素が水素に還元されたという事です。
しかし、残りの5%は還元反応においていくつかの中間代謝物を生じます。その代謝物は極めて反応性が高く「活性化された酸素」となり、総称として「活性酸素」と呼ばれています。
4つの活性酸素
- スーパーオキシドイオン(O‐2)
最も一般的な活性酸素で、人の体内でも大量に発生するものです。 - ヒドロキシルラジカル(・OH)
活性酸素の中で最も反応性が高く、最も酸化力が強い。
タンパク質、核酸、脂質、糖質などヒドロキシルラジカルが生成した場所の近くに存在するあらゆる化合物と速やかに反応します。
それだけに、がんや各種生活習慣病、老化の引き金となる率が最も高いといわれています。 - 過酸化水素(H2O2)
過酸化水素そのものの酸化力は大きくありません。
わずかなきっかけでヒドロキシルラジカルを生成するというとても不安定な性質をもってために活性酸素の仲間に入れられています。 - 一重項酸素(1O2)
通常の酸素は化学記号で3O2と表記されます。
身体の中で普遍的に生成しているのか?
どの程度重要な作用をしているのか?
まだはっきりしていません。
身体における作用としては、皮膚への光毒性が知られています。
活性酸素は諸刃の剣
活性酸素はなくてはならないものですが、必要以上に作られるとその余分な活性酸素が正常な細胞や組織にさまざまな障害を与えるようになります。
悪者扱いされる理由
病原菌による感染症を除いた、あらゆる病気の9割に活性酸素がなんらかの形で悪い影響を及ぼしているといわれています。
活性酸素は、頭のてっぺんから爪先までさまざまな疾患を引き起こす猛毒なのです。
例えば・・・
脳は他の臓器に比べて酸素消費量が多く、血管が障害を受けやすく脳卒中や脳浮腫の原因になります。
心臓では不整脈などで血流が一時的に止まる(虚血)と、再び流れ出すとき(再灌流)に多量の活性酸素が発生し、組織を著しく傷めます。これが度重なると心筋梗塞になります。
活性酸素によって傷つけられたDNAが遺伝子や染色体の突然変異を招くと、発がんの確立が高くなることがわかっています。
必要とされる理由
活性酸素は強い酸化力と反応性をもっていますが、その作用が必要な場合があります。それは、病原菌や有害物質などの異物から体を守る免疫機能においてです。
リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞は、がん細胞を見つけるとヒドロキシルラジカル(・OH)を作りがん細胞を殺すものと考えられています。
がん細胞は1日に3,000~5,000個もできると言われているので、活性酸素はからだの免疫機能にはなくてはならないものといえます。
活性酸素の害
現代社会の環境は人間のスカベンジャーの能力を越える大量の活性酸素を発生させています。
公害ガス、自動車の排気ガス、農薬、食品添加物、電波や超音波、ストレス、アルコール、タバコなど、これらはすべて活性酸素の発生要因と考えられています。
私たちはいつでも活性酸素の脅威にさらされているのです。
活性酸素対策
活性酸素を除去する
活性酸素が必要以上に作られるとその余分な活性酸素が正常な細胞や組織にさまざまな障害を与えるようになります。
そのため、生体防御機構として過剰につくり出された活性酸素を除去する能力ももっているのです。
活性酸素が発生したそばから次々に除去してしまう抗酸化物質を体の各部に配置しているのです。この抗酸化物質をスカベンジャーともよんでいます。
スカベンジャー
スカベンジャーは臓器や組織、血液中、細胞の中や外など色んな場所で働いてくれます。それぞれの場所にあったスカベンジャーが必要になってきますので、どれか一つだけあればいいという事ではありません。
酵素系
スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、ペルオキシダーゼなど
- 活性酸素の中でも最も一般的なスーパーオキシドイオン(O‐2)を酸素(O2)と過酸化水素(H2O2)に変換します。(2O‐2 + 2H+ → H2O2 + O2)
- さらにカタラーゼやペルオキシダーゼによって過酸化水素(H2O2)は無害な水に変えられます。(H2O2 + AH2 → 2H2O + A)
(AH2:水素供与体(メタノール、エタノール、ギ酸など))
酵素系のスカベンジャーは体内でつくられるタンパク質でできた高分子の抗酸化物質で、酵素の能力は年とともに低下することによって体が衰えていきます。
老化とともに体にシミができたり体のあちこちが傷みはじめるのは、このスカベンジャーの能力の低下が一因となっています。
ミネラルが必要
酵素系スカベンジャーは、銅(Cu)と亜鉛(Zn)、鉄(Fe)又はマンガン(Mn)の金属(ミネラル)を含むタンパク質です。
ヒトの場合は、Cu・Zn‐SODは全ての細胞に存在し、特に肝臓や赤血球中に多く、Mn‐SODはミトコンドリアに局在します。
また、過酸化水素(H2O2)を消去するグルタチオン還元酵素は、ミネラルではなくセレン(Se)を含むアミノ酸をもつ酵素です。
酵素系の他
活性酸素を除去するスカベンジャーとして、酵素系の他にタンパク質、生理的生成物、低分子化合物があります。
タンパク質:トランスフェリン、セルロプラスミン、アルブミン
過酸化水素(H2O2)から最強の活性酸素であるヒドロキシルラジカル(・OH)を誘発する金属イオンを封じ込めたり、酵素系スカベンジャーの補佐役として活性酸素を撃退するといわれています。
生理的生成物:尿酸、ビリルビン
低分子化合物:ビタミン類、ビタミンの仲間以外
ビタミンの仲間以外では、緑茶、紅茶、ウーロン茶に含まれるカテキン(タンニン)、香辛料にはフェノール、植物や果物の黄色系色素であるフラボノイドがあります。
健康の土台は
いつまでも元気で若々しくいるためには健康体であることです。
健康体の土台である、栄養、運動、睡眠(休息)の三本柱を見直す事が大事なのではないでしょうか。
今回の記事では、食事(栄養)の部分が自分でできる対策の部分になります。
タンパク質、ビタミン、ミネラルは十分摂取できていますか?
摂っていても、血流が悪くて全身に届いていないとかないですか?